せせらぎ公園を代表する樹木等


 せせらぎ河川公園の樹木

せせらぎ河川公園には60種程度の木本植物がある。そして、「大禹謨碑」から少し下る取水口近くの遊歩道脇には、古川の源流の面影が残る。そのあたりを中心に、自生あるいは植栽されたと思われる多くの高木がある。代表されるものとしては、

ニレ科      エノキ、ケヤキ、ムクノキ

ブナ科   : アラカシ、コナラ、シラカシ、クヌギ、マテバシィ

クスノキ科   クスノキ、シロダモ、タブノキ

モチノキ科 : ナナミノキ、クロガネモチ 

マメ科   : ハリエンジュ(アカシア)、イタチハギ、アレチヌスビトハギ、メドハギ、クズ(つる性)

       ノダフジ(つる性)、ヤマフジ(つる性)

クルミ科  : オニグルミ、サワグルミ

バラ科   : ソメイヨシノ、ヤマザクラ、オオシマザクラ系、チュウゴクミザクラ、ヨウコウザクラ、

        シャリンバイ

クワ科   : ヤマグワ、マグワ、イヌビワ

ミズキ科   : ミズキ

トウダイグサ科 : アカメガシワ

ヤナギ科   : マルバヤナギ、シダレヤナギ、コゴメヤナギ、ポプラ(セイユハコヤナギ)

キョウチクトウ科  : キョウチクトウ、テイカカズラ(つる性)

ガガイモ科 : ガガイモ(つる性)

等のほかトウカエデ、トベラ、ツバき、センダン、ハナツクバネウツギ等いろいろな樹が自然に繁殖もし、植樹もされている。

 

 


ニレ科


エノキ属エノキ Celtis sinennsis 



ケヤキ属 ケヤキ(Zelkova serrata

せせらぎ公園のケヤキ並木と ケヤキの紅(黄)葉              ケヤキの老木(幹)

       ケヤキの紅(黄)葉 いろいろ


ムクノキ属 ムクノキ Aphananthe aspera

ムクノキ 花、実、黄葉、幹                          ムクノキの幹


クスノキ科

クスノキ科にはクスノキ属はじめ多くの属があるが、せせらぎ河川公園には、タブノキ(タブノキ属)の大木のほか、シロダモ(シロダモ属)が植栽されている。クスノキの黒い実、シロダモの赤い実が散策時のに目を楽しませてくれる。また、早春のシロダモの新芽は、温かみが感じられ、花、実とともに四季の変化の多様性に驚かされる。いずれも精油を含み、葉柄などをこすると香りがある。

 せせらぎ河川公園には

 クスノキ属    タブノキ属     シロダモ属 がある。


クスノキ属 クスノキ

蒲生八幡神社のクスノキ

日本で一番大きなクスノキ(鹿児島県)




タブノキ(アボガド)属 タブノキ Machilus thunberugii

クスノキ科タブノキ属 Machilus thunberugii 

せせらぎ公園の上流、梅林駅に近い位置に直径60cmほど1本のタブノキの大木がそそり立ち、流れを見下ろしている。タブノキは、クスノキ科タブノキ属の常緑高木で、樹高は30mにもなる。広島県内のトレッキングコースでよく見かける樹種である。公園にも多く植栽されているが、それらのうちでも、せせらぎ公園のものは最大級の大きさである。


シロダモ属 シロダモ

シロダモの新芽は一面微細な毛に覆われ、白く見える。葉が伸び、堅くなると毛は落ちて青味を増す。黄色の花は群れ咲いて、美しい。

実は、冬を迎えると赤く熟し、美しい。


クルミ科

 クルミは親しみを持たれる木のようだ。「この木はクルミです」というと、たいていの人は関心をもって注意深くその樹を観察し、オニグルミの実を見つけると「実がついている」とついつい声に出る。サワグルミだと「これもクルミ???」と半信半疑。なぜか関心を持たれる樹種と思う。

 日本にはクルミ科の植物には、クルミ属、サワグルミ属、ノグルミ属がある。世界には8属40種あるという。そして広島で目にするクルミの仲間では、オニグルミ、サワグルミ、ノグルミであろう。したがって、原色植物図鑑を参考にしてクルミ科を表にすると、

1 果実は核果、苞と小苞は花をつつむ         クルミ属

1 果実は堅果で花後大きくなる翼が重なりかたまる。  

2 花序は下垂し、果実は苞と小苞とが大きくなって翼となる。髄は梯子状の中空がある

サワグルミ属

  2 花序は直立し、果実は苞だけが大きくなって翼となる。髄は充実する

                            ノグルミ属

となる。


クルミ属 オニグルミ Juglans mandshurica var. sachalinensis 

オニグルミ



キョウチクトウ科 Apocynaceae

 キョウチクトウ科の植物は、草本、木本があるが、せせらぎ河川公園には、キョウチクトウ、テイカカズラがある。この科にはニチニチソウも含まれるから、身近なところにも見られる植物である。多くは種々のアルカロイド、強心性配糖体を含むため、有毒性植物として敬遠されるケースが多いが、花は一般に美しい。また、キョウチクトウは、暑さに強く、香りの良い花をつけることからか親しみも持たれている。 


キョウチクトウ属 キョウチクトウ Nerium oleander var indicum

キョウチクトウの花

 


テイカカズラ Trachelospermum asiaticum